2025年4月

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石川一雄さんが亡くなられました。

ご存じない方もおられると思います。1963年5月に埼玉県狭山市で発生した女子高生が殺害された狭山事件で犯人として逮捕され、無期懲役刑に服した石川一雄さんです。

石川一雄さんは無実と冤罪を訴え、再審を求めていたものです。

私がこの事件を知ったのは「橋のない川」という映画を観て、はじめて部落差別の存在を知り、差別に憤り、こんなことは許していてはいけないと心から思った高校生の頃でした。

仲間と一緒に部落差別をなくす活動を始め、石川さんが無実を訴えていると知ったのでした。

あれから本当に長い時間が過ぎました。石川さんが再審を訴え続け、その願いが叶えられることなく亡くなったと聞き、どれほど無念であったかと言葉になりません。

残された妻の早智子さんは「亡くなるまで保護司の観察は解けず、選挙権はなく、人としての権利を奪われたままだった」と弔辞で述べています。

無実の罪で刑に服し、再審の道も閉ざされたまま、人としての尊厳を奪われ続けた石川さんを悼み、私たちはその志をしっかりとつないでいきます。

部落差別が無くなるその良き日まで

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この記事を書いたヒト

和歌山県議会議員 | ふじ本まり子

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