県議会だより

9月議会は補正予算及び条例改正等々49件を可決し10月4日閉会

アスベスト対策の充実強化を求める意見書採択

この意見書は全会一致で採択されましたが、現行制度で救済されない人たちの救済をはかる事を主眼とした新法を早期に制定する事を盛り込んだ意見書となりました。

貴志川線運営支援事業として10年間で5億3300万円計上!

来年4月に新会社に引き継がれる事になった貴志川線の運営支援の補助金が計上され議会を通りました。これは8億2000万円のうち和歌山市の負担分、5億3300万円を10年間、運営補助という形で新会社の赤字補填に充当しようというものです。
具体的な支払方法としては年度ごとに均等割にして支払い、1年ごとに5330万円を起債していくというものです。
委員会の方では赤字補填というやり方でなくもう少し柔軟な使い方のできるようにしてはという意見もありましたが、当局としては当初の目的どおり、鉄道事業会計の損益計算書にもとづいて支給したいとのことでした。
また、貴志川線の資産譲渡契約は最終的には12月議会に上程したいとのことでいよいよ形が決まってきたというところです。

指定管理者制度の法改正による条例の改正

指定管理者制度導入については県の方が一歩も二歩も先に進めていますが、和歌山市としては委託制度にかわる指定管理者制度に移行するための条例の整理をしたということでした。
この指定管理者制度というのは公の各施設を民間でも管理できるようにしたものですが、市としてはまだまだ取り組みがされていないという状況です。
今後市民のために制度の運用を研究し、指定管理者の導入をすすめていっていただきたいものです。

国のモデル事業・地域安心安全ステーション整備事業に100万円

この予算は国のモデル事業で17年度から3年間、地域の防災事業に寄与する目的で交付されたものです。市はこれを砂山地区防災会に交付金として交付し、砂山地区防災会が防災倉庫、アルミ製はしご投光器セット等の資機材を購入するということでした。
地震・災害はいつやってくるか分かりません。委員会では砂山地区に限らずこのような防災資機材は全市において用意されるよう要望がされました。

姉妹都市・済州市との国際交流のあり方についての私見

和歌山市と済州市との姉妹都市提携は18年目になります。今年は済州市・市政50周年を迎えるにあたり済州市から招聘され、市長を団長に議会からも参加を決定していました。
しかし、衆議院解散にともなう選挙日程の加減で市長の参加が中止され、それにともない議員派遣も中止となりました。
「50周年という記念の大会に誰一人としてお祝いに行かないのは如何なものか、助役か誰かを代理で行ってもらうといことはできないのか」と問いましたが、時期が時期なので見合わせたたいとのことでした。
済州市派遣については6月議会でも教科書の問題や竹島の問題等もからみ紛糾し、賛成多数をもって派遣を決定したという経過もありました。私は両市の交流はお互いの友好をはぐくむ上で大変重要な事であると思っています。そういった意味では今回の済州市訪問中止は残念な結果であったと思っています。
6月議会では、教科書採択についての韓国からの要望は内政干渉ではないかということで問題になりました。しかし、韓国から言われるまでもなく、扶桑社の教科書は大変問題の多い教科書です。第二次世界大戦も「大東亜戦争」と名を使い、日本がアジアを解放するための戦争であったとしています。また、戦争を美化するような記述が大変多く、「慰安婦」や強制連行など、アジアへの加害の事実にほとんど触れていない内容になっています。また、公民の分野では人権の問題がほとんど取り上げられていないのも特徴です。
教科書採択についてはおおむね日本の良識ある国民の判断が正しかったと思いますが、友好をはぐくむためには互いの歴史を正しく認識したうえで、これからのアジアとの関係を展望し、築くといった視点が大変重要だと思います。

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