異論!早急すぎる高校入試改正
来年度の高校入試の前期・後期制について、本議会では22年度から実施したい旨の答弁であったにもかかわらず、9月議会最終日前日に21年度から実施するという前代未聞の決定がされました。
私は、昨年まで実施されていた前期・後期の入試制度については、当初より問題があると指摘をさせていただいてきました。文教委員会でも質問をさせていただいており、その時は「全ての子どもたちに2度のチャンスを与えたい」という答弁でありました。2度のチャンスではなく2度の失敗を経験させることにつながると指摘し、子どもの意識の実態とあっていないと意見を述べてきました。
そういった経過もあり、前期・後期の入試制度が廃止されることに何ら異論はありません。しかし、急激な変更は、受験生や保護者、また中学校現場に大きな混乱を招くと考えられます。来年度入試まで半年をきるこの時期に、急遽変更する意味が分かりません。
教育長は「子どもの心を犠牲にするな」との文教委員会のご提言を真摯に受け止めての決定であると答弁されていますが、今この時期の変更こそ子どもの心を無視したものであるとあえて申し上げておきます。
教育委員会で決定されたことでもあり、議会でも承認されたのですが、議会運営委員会の場では現場の声をしっかりと教育長に伝えました。
入試まで、あと半年を切っています。早急に準備を整え、受験生や中学校現場が混乱しないようしっかりと手立てをうっていただかなければなりません。全県一区の進路指導がスムーズにいくことを願うばかりです。