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【2008年6月文教委員会からの報告】

「和歌山県議会6月定例議会」の報告

不登校の児童生徒数に関して、増加傾向を示しているか、だんだんおさまっているのか。市町村教育委員会も努力されていると思うが、県教育委員会として、各市町村の不登校児童生徒数を把握しているのか。また、それに対してどのような支援されているのかお聞きする。

ここ5年間は小中学校あわせて1000人を上回っており、ほぼ横ばいといえる。不登校については何とかしなければならないということで、特に不登校児童生徒が多い市町については、教育長自ら懇談をして方策を探っている。また、特に効果のあった事例等を研修会で共有することで、少しでも不登校の減少につなげようとしているところである。市町村に対してはスクールカウンセラーと担任だけでなく、学校全体で相談部会等を設置したり、個人記録を作成したり、あるいはケース会議を持つなどして対応するように指導しているところである。

不登校児童生徒に直接関わるだけでなく、不登校生を生まないような魅力的な学校、学級、授業づくりに取り組むように指導しているところである。

不登校生の問題は、社会問題としても年数を経てきている。この5年間を見ても1000人を上回っているということで、児童生徒数が減ってきているにもかかわらず横ばいということは割合として増えてきているのではないか。先ほどの説明のようにスクールカウンセラーと担任だけの関わりだけでは、到底問題解決の政策とはならない。相談部会であったり、ケース会議であったりということであれば、各学校まかせになっているのではないか。県教委として集中的に人的措置をしていかなければ、解決の目処がたたないと思う。成功例を基にして、人的な面においてもう少し進めていただきたいと思うがどうか。
一番効果があったのは、家庭訪問という回答が多い。常に学校がその子にかかわりを持って、あせらずに取組み、徐々に登校できるようになれば、別室や保健室から慣れさせていくという取組みが大事である。スクールカウンセラーや教育相談との連携を通して、取組むことが大切だと報告されている。
今、行われている担任とスクールカウンセラーが二人で連絡しながらという状況では、担任が他の生徒も抱え動くことが難しい。チームとして動ける人材や、スクールカウンセラーの数を増やす、ということを進めてもらいたい。家庭訪問で実績を上げているのであれば、他の学校でもそういうことのできる人の配置を考えてもらいたい。

教育長答弁

先ほどの説明に補足させていただくと、成功事例に家庭訪問ということがあったが、これは不登校になった子どもたちへの対応ということである。そういう意味では、不登校の子どもたちの多い地域の教育委員会と、県市共同で取組まないかという協議の中で、地域と学社融合の取組みを進めているところであるが、話し合いの場で地域の側から学校の問題と地域が一緒に取組まなければならないのではないかという提起をしていただいた。そのことを中心に据えて取組んでいければという話がでた。

今年度スタートする、地域共育コミュニティーの取組みの中でも、この不登校の問題は重要な一つの取組みの課題として、地域では考えていただくことにしている。もう一つは不登校の子どもたちが多いところは、学校の荒れが目立つ地域でもある。学校の荒れが収まってくると、不登校の子どもたちが減っていくということを、いくつかの中学校を訪問した中で聞いた。不登校の子どもが減ったり、学力が上がったりということは、学校が落ち着いたからということを言うと、まさにその通りであるという答えである。

職員全体で生徒に丁寧に係わっていく姿勢を持つということと、どうしても収まらなかった時、昨年度は何校かで警察のOBの方にいろいろな経験を踏まえて、学校の荒れに対するサポートを一定期間していただき、約3ヶ月ほどでかなり成果があり、学校の荒れが収まった。生徒指導だけでなく、保護者と子どもの両方併せて受けるようなスクールサポーターを置くというような取組みで、学校の荒れを収める成果が出てきた。これからはそういったことにも目を向けて、不登校になった子どもの手当てはもとより、不登校の子どもを生まない学校運営や授業のあり方を考えていきたいと思っている。

もう一つは、地域の力をお借りするということが大事ではないかと思っている

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