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2009年1月

「春駒」10周年に思う

お正月の門付け芸である「春駒」をするようになって10年が経過しました。
当初は湯浅の部落に伝わる「春駒」を伝統芸能として伝承するとともに、お正月らしさを子どもたちに伝えようという組合活動として出発したものです。その「春駒」の活動も10年続けることができました。
当時、湯浅に踊りや謡を習いに行き、部落の歴史を学んだことが、この間のことのようです。
「春駒」の門付けは少しでも日銭を稼ごうという部落の貧しさと、きっても切れない芸事であります。他所の家ではにぎやかなお正月も、門付けに出かける家では、子どもたちが寂しく留守をまもる姿がありました。今でも門付けをしていたという部落差別による貧しい歴史は、あまり話したくないことの一つであるという事でした。
私たちはそういったことも含め、伝統芸能としてしっかりと後世に残していこうと始めたものでした。
10年間も続いたことも驚きでありますが、その後、他の地域に伝わる「春駒」の皆さんとの交流も実現し、更に大きな広がりのあるものとなっています。また、10年を経過し踊り手も高齢化してくるという前提で若い世代も巻き込んでいくことが今後の課題となっています。
門付けをしながら、私たち自身が一番お正月らしさを味わっています。10年を節目に、地域とのつながりも大事にしながら、伝統芸能としての「春駒」を続けていきたいと思います。
お招きを頂いている皆様にお礼を申し上げます。来年もよろしくお願いします。